いくつかのデメリットもある

メリットばかりでなく、eラーニングにはいくつかのデメリットも存在します。eラーニングは、受講者が自分の好きな時間に好きなだけ学習できるというメリットがある一方で、学習の取り組み方が個人のモチベーションに依存する部分が大きいのです。これは、eラーニングの大きな課題ともいえる部分でしょう。
リモートワークが得意な人や自分で計画を立てて実行できる人は、問題なく学習を進められるかもしれません。しかし、周りの人に影響を受けやすい人や一人だとやる気が出にくい人は、eラーニングで学習を進めるのが難しい可能性があります。誰かに励ましてもらったり、一緒に勉強する仲間がいたりする方が頑張れる人は、eラーニングだと孤独を感じてしまうかもしれません。

また、eラーニングはパソコンやスマートフォンの画面上で学習を進めていくため、実際に体を使って何かをする技能を学ぶのが難しいというデメリットもあります。介護の仕事は、高齢者の体を支えたり食事の介助をしたりと、実際に体を使って行う作業が多いです。eラーニングで介護の知識を学ぶことはできますが、画面上だけでは実際の介護の現場で必要な技能を身につけるのは難しいでしょう。
そのため、介護の仕事をeラーニングで学ぶ場合は、動画で動きを確認したり、実際に練習する機会を設けるなど、工夫が必要になります。このように、eラーニングには、モチベーションの維持や技能習得の難しさといったデメリットがあることを理解した上で、自分に合った学習方法を選ぶことが大切です。